てんかん発作時の症状から見た、てんかん発作のタイプ

 いくつかのタイプの癲癇発作についてご説明しましょう。

大人に多い、複雑部分発作(側頭葉てんかん 等)

複雑部分発作は、大人によくみられる発作です。

数十秒から数十分間、意識がぼやけます。眼はうつろになり、中には顔色の悪くなる人もいます。患者さんに後から聞くと、「夢をみているみたいだった」と説明される方が多いようです。

また、意識がうすれている間に、服のボタンをいじったり、無目的に歩き回ったりすることがあります。そばにいる人が、発作かなと思った場合は、名前をよんだり、何か話しかけて下さい。応答の有無をみて意識状態を判断できることが多いのです。

全身けいれん発作(痙攣発作)

全身けいれん発作は、子供でも大人でもよくみられる発作です。

意識を失い倒れ、手足がつっぱったり、ガクガク動いたりします。けいれんを起こしている間は、呼吸ができないので、顔色は青くなります。しかしけいれんは数分ほどで止まり、その後すみやかに呼吸は戻ります。発作の後は、疲れて寝てしまうことがよくあります。

欠神発作

欠神発作は、子供にみられる発作です。

5〜30秒ほどの非常に短い間、意識がとぎれます。意識がもどった後、発作の直前まで行っていた動作をすぐに再開できるのが特徴です。数秒間、とあまりに短い発作の場合は、まわりの人も、発作に気づかないことがあります。 この発作は、注意してみるようになると、1日に20〜50回と回数が比較的多いことも特徴です。

その他の発作

単純部分発作(体の一部分がピクピクとけいれんします)

自律神経発作(突然、吐き気や腹痛、頭痛を感じます。他の発作型の一部として起こることも多いのです)

その他にも、新生児・乳幼児にみられる特殊な発作もあります。大田原症候群、ウエスト症候群、レノックス症候群です。これらは、いずれも重篤な脳障害を基盤として、発現します。

大田原症候群は、日本人の学者・岡山大学大田原俊輔名誉教授が発見したてんかん症候群です。

大田原俊輔名誉教授(岡山大学小児神経科PCサイト)

 

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・このホームページは、水戸クリニック(茨城県水戸市)が、編集しています。執筆は、向井葉子院長。(監修 向井幸生前・理事長)