質問:ウチの子はこの半年間は
一度もてんかん発作がありませんでした。
このところ忙しく、子供の薬を取りに来るのが遅れてしまい、3日間ほど薬をのみませんでした。
でも、その3日間に、てんかん発作は一度も起きませんでした。
もうてんかん (癲癇)は治ったのではないでしょうか。このまま断薬してもよいのでは?
回答;
3日間発作がなかったからといって、
一気に薬をやめてしまうことは、大変危険です。
薬を一度にやめてしまうと、てんかん発作の重積状態に陥る可能性が非常に高くなるからです。
重積とは、一日のうちに、10回や20回もの発作が立て続けに起こることを言います。
重積は命にかかわる危険な状態です。
ですから、治ったと考えられる場合でも、薬は急にやめるのではなくて、6ヶ月〜数年かけてゆっくりと減らしていくのです。
また、子供のてんかん (癲癇)が治ったといえるには、通常、次の二つの条件がどちらも満たされることが必要です。
1) 3年間発作が起きない
2) 6ヶ月ごとに脳波 を調べて、3年間、一度もてんかん の波が出ない

上記の患者さんは、半年前に発作があり、脳波 上もまだてんかん 波が消えていませんでした。
したがって、治ったとは、言えません。
では、治っていないのに、なぜ薬なしでも発作がこなかったのでしょうか。
理由は2つ考えられます。
一つめは、薬をのまなかった3日間が、たまたま非常に体調の良いときにあたっていたのではないか、という理由です。
もし体調を崩していたら、発作がきていた可能性が高いのです。
二つ目は、3日前までにのんだ薬が、まだ身体の中にとどまって効いていたのではないか、という理由です。
薬は、種類によっては、服薬後1〜2週間、体内に残って効いています。
しかし、 少しずつ体内で処理されて減っていき、最後にはゼロになります。
のまないでいたら、やはり遠からずてんかん発作が起きたと考えられます。
子供のてんかん発作は、脳の成長によって治ることが多いのです。
あせらず、気長に脳の成長を待ちましょう。
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